日蓮(にちれん)は鎌倉時代の法華宗(日蓮宗)の僧侶。日蓮宗のほか、日蓮正宗、日蓮本宗、創価学会等、様々な法華宗系・日蓮系の宗派・宗教団体の祖となっている。
- 1222年(貞応元年)、安房国長狭郡(現在の千葉県鴨川市)の生まれ。
- 1233年、12歳頃に清澄寺(千葉県鴨川市の寺院)に入門。
- 1238年に出家。
- 以来、比叡山延暦寺、三井寺、薬師寺、仁和寺、高野山、天王寺、東寺など、様々な寺院に遊学していった。
- 1253年(建長5年)に、日蓮が「南無妙法蓮華経」と題目を唱え、立教開宗。
- 1257年(正嘉元年)に、富士山興法寺大鏡坊に法華経を奉納した。
- 興法寺とは村山修験の中心地であり、現在の村山浅間神社(富士宮市村山)などと共に構成されていた。しかし、1868年の神仏分離令により興法寺は事実上消滅していくこととなった。これについては「富士おさんぽ見聞録」に詳しいので参照下さい。
- 1260年(文応元年)立正安国論が完成。
- 1261年(弘長元年)伊豆国(現在の静岡県伊東市)に流罪になる。
- 1271年(文永8年)佐渡に流罪になる。佐渡時代に、重要な教学の著作物や、法華曼荼羅などを完成させるなど、重要なターニングポイントとなった。
- 1274年(文永11年)身延山に久遠寺を開山。
- 1282年(弘安5年)日興上人をはじめとする六老僧と呼ばれる6人の弟子を後継者として定めた。
- 1282年(弘安5年)現在の池上本門寺の地(東京都大田区池上)で死去。満60歳であった。