小山町や御殿場方面から裾野、富士・富士宮を経由して山梨県南部町まで通じる国道469号線。1993年(平成5年)4月1日に国道として認定され、以後、整備が進んできました。

最近だと平成26年に下稲子バイパス、平成29年に山宮バイパスも開通し、特に御殿場方面へのアクセスは格段にスムーズに向上しました。

一方で、相変わらず悲しいのが我らが上野地区と柚野地区です。

北山郵便局から入ってきて大石寺前・スーパーマルシュウやセブンイレブン、富士宮信用金庫を経て西進し、上野中学校を横の坂を登ると一気に、ヘアピンとまでは言わないまでも、「くの字カーブ」で南進します。

西に行けば行くほど雲行きが怪しくなる469号線。

そして、国道とは思えない一車線の山あいの道を走り、柚野に出るとやがてT字の突き当り。

そこを右折したあとは、用心深く看板を確認しながら、今度は左折します。ここから一気に峠道へ。

そう、国道よりむしろ酷道と認定されそうな難所「桜峠」です。すれ違いもなかなかつらいですが、最近は若干の退避スペースもところどころできているので、数十年前よりは安全性が増しているものの、初心者ドライバー・県外者泣かせのなかなかワイルドな道筋は、上記のGoogleマップさんの引用通りです。写真は今後アップします。

そして、桜峠を無事に抜けるとそこは稲子。稲子温泉ユートリオもここにあります。近年は設備の問題で長期に渡る工事、指定事業者の変更、落ち着いてきたかと思ったらコロナ、踏んだり蹴ったりで鳴かず飛ばずの負のオーラ全開の施設と化しています。そんなユートリオを横目に南下すると、今度は、採石場パラダイスで、連日多くのダンプカーが通過するため、これまた初心者や優しいドライバーには心の痛む、物理的にもメンタル的にも難所です。

稲子駅のすぐ上が、冒頭に書いた下稲子バイパスです。旧道は左側の白い細い道路。よくこんな所を連日ダンプが往来していたなあ、と思うと驚愕です。そして駅南ですぐに西進。国道52号線に突き当たる新万沢橋北詰交差点でフィニッシュです。

余談ですが、稲子駅駅西進してすぐの丘のあたり、富士宮と南部町の市町境・静岡山梨の県境身延線トンネルの直上付近に「武田信玄供養塔」なるものが表記されています。

しかしのその付近は、ストリートビューで見ても分かる通り、どこに何があるかわからない、車を止めて確認するわけにもいかないような感じで、真相が全く不明です。

調べた猛者によれば、一応小さな石碑がぽつんとあるようですが、文献も少なく、今後わかったら追記してみたいと思います。

夢の469号線トンネル 下じゃなくて上に

さて、そんなこんなで、酷道認定も不思議ではない469号線の西の末路。

周辺自治体で組織する国道469号建設促進期成同盟においては、先程示した桜峠の下にトンネルを掘って道路整備を行い、最終的に中部横断自動車道の富沢IC付近に接続する構想を考えているようです。

しかし、上野ガイド的には、ぜひ、上野中学校をくの字左折するあたりから、ぜひ、富沢ICではなく中部横断道の南部ICあたりまで一気に、トンネルをぶち抜いたり、高架橋を作ったりして繋げてほしいと思っている次第です。

上野から、まず稲子へ。上野中からその左記の精進川地区は標高300m程度。

その先の稲子川上流が谷あいになっていて標高200m強。なのでこのあたりは高架橋にして、少し西側の標高300m強地帯あたりに接続道を作って稲子ICを作ると。

その後、南部町の上佐野に至る山間地、最大標高600m前後の区間はトンネルを掘り、佐野川上流上佐野地区の低標高地でだいたい350m強ということで、このあたりに上佐野ICを作ります。

過疎化の進む上佐野地区は、一気に息を吹き返し、山間のキャンプ場の賑わいが復活するのでは、とも思います。

その後、思親山(標高1030)の北側を掘削して、最近開通した南部ICへ接続して、JCTも併設してアクセスを向上させます。南部IC付近は標高150m前後ですので、それなりの勾配にはなりそうです。

以上が、上野ガイド管理人が素人的に考える、夢の469号線トンネル構想です。

従来だと、上野中学校付近から南部ICまで約27km、片道40分の経路が、約12km程度、片道18分程度に短縮されます。素人ゆえに、費用便益分析、計算などは一切行っていない(というかそのような知識は持ち合わせていない)ものの、富沢ICに接続するよりは、道路の安全性、利便性を考えた時に、将来的に大きなメリットを果たす道路になるのではと考えています。上佐野復活もなんだか笑顔になります。

南部町は既に、甲府よりも富士宮・富士と生活圏が近い状況もあり、より、経済的な交流、観光交流も増えていくのではと思います。