大宮城は駿河国大宮、現在の富士宮市大宮町や元城町あたりに存在した城郭である。

富士山本宮浅間大社の大宮司家であった富士氏によって築城されたと言われるが、明確な築城年は不明である。

武田氏の駿河侵攻の際、富士信忠らが武田勢に抵抗する拠点として、二度に渡り武田勢を退けた。

1569年、永禄12年6月の三度目の攻防戦で武田信玄率いる本隊の攻撃に遭い、同年7月に開城し、武田氏に帰属することとなった。

武田家の滅亡後は徳川家康の支配下に置かれた、城郭は1582年に火災で焼失した。