甲斐といえば武田氏。富士宮といえば?

甲斐といえば、武田氏、駿河といえば今川氏、岡崎といえば松平氏etc…たくさんの大名が出てくるわけですが・・・

では・・・富士宮といえば?

ズバリ、「富士氏」です。ふじし、または、ふじうじと読みます。富士市という自治体名と同じ読みだったり、さらにその富士市が「フジ氏」だかという、意味のわからない企画をたちあげたものだから、よりややこしくなっているけれども、とにもかくにも、富士氏は、富士宮地域の重要な氏族です。

富士大宮司家と呼ばれ、富士山本宮浅間大社の大宮司と、大宮城の城主もつとめた、他の大名にはない、大きな特徴があり、世襲が途絶える第44代まで、長きに渡って、この地を統治して来ました。

無論、上野の歴史にも大きく関わっています。

上野のキーマンである、日蓮上人・日興上人・南条時光だけではなく、これに富士家による統治の兼ね合いを加えて考察すると、上野地域の史実や歴史がよりよく見えてきて、この地を正しく理解できるものと考えます。